長崎大学教育学部
中学校教育コース文系英語専攻進学
Y. O. さん
私はこの度、推薦入試で長崎大学に合格しました。
私は英語の先生になりたいという夢があったので、1年生の頃から長崎大学の教育学部を志望していました。もとから公募推薦を受けようと考えていたので、定期テストに力を入れて勉強し、漢検や英検も積極的に受けていました。3年の6月にテニス部を引退してからは一般試験も見据えて本格的に勉強し始めました。
推薦入試の内容は小論文と面接でした。私が受験した英語専攻の受験科目は去年まで面接しかなく、小論文の実施は今年が初めてでした。小論文の受験が必要だと分かり、夏休みから小論文課外を受けて小論文の対策を始めました。過去問がなく、傾向が分からないので他の大学の教育学部の過去問をたくさん解き、小論文の個別指導の先生方にも添削していただきました。9月からは担任の先生が指導してくださり、志望理由書と自己アピール書の作成に取り組みました。何を書けばよいのか分からず初めは苦戦していましたが、何度も書き直しをして完成させることが出来ました。志望理由書や自己アピール書を書く際には大学や、教育に関することを調べたので、知識を深めることが出来ました。また、自分がどんな先生を目指すのかを真剣に考えるきっかけにもなりました。面接練習は10月下旬からを始め、初めての面接練習では自分の考えていることがうまく伝えられず、用意していない質問をされると焦って答えられませんでした。そのため、面接練習で答えられなかった質問を家で考えて言えるように練習しました。また、視線が動きすぎだと指摘を受けたので、相手の顔をみて話すことも意識しました。
受験当日はあまり緊張せずに迎えることが出来ました。しかし、実際の小論文の試験では、日本語の小論文に併せて英語の小論文も出題され、英語で書く量も多かったので少し焦りました。英語の問題が出題されることは予想しておらず、対策もしていなかったので不安になりましたが、授業の中で英語の文章を書く練習をしているのが役に立ちました。面接は日本語と英語で聞かれ、準備していた質問は聞かれませんでしたが、面接練習の時に難しい質問をされてもきちんと答えるように練習していたので、どの質問にも答えることが出来ました。
合格が分かった時は本当に嬉しかったし、家族や友達、先生方も一緒に喜んでくださり、自分がたくさんの人に支えられていたことを実感しました。自分を応援して下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
私が今回の受験で学んだことは、努力し続けることが大切だということです。自分では受からないだろうと思い不安になることもありましたが、絶対に後から後悔したくないという気持ちから何度も面接や小論文の練習に取り組みました。活水では先生方が熱心にサポートしてくださるので、これから受験を迎える皆さんにも途中で諦めず、後悔しないように進路実現を目指して頑張ってほしいと思います。
長崎大学多文化社会学部
多文化社会学科進学
K.M. さん
私は、長崎大学多文化社会学部多文化社会学科にAO入試で合格しました。
私は初めからこの学部を希望していたわけではありません。将来に対して明確な目標を持っていなかった私は進路が曖昧でした。
そんな私がこの学部を受験したのは、TOIECの点数が大幅に伸びたからです。TOIECの点数が伸びたことで、進路の選択肢が増え、多文化社会学部の受験が視野に入ってきたのです。
突然決まった受験で、準備は大変でした。オープンキャンパスはすでに終了していたので、大学主催の入試説明会に参加しました。入試説明会では職員の方が丁寧にAO入試のことや学部のことを教えてくださいました。この説明会に参加したことで、受験のイメージが明確になったように思います。
「受験するからには後悔のないようにしたい。」ですが、私はオープンキャンパスにも行けず、他の受験生より不利であることを自覚していました。そのため、学部のパンフレットや資料、ホームページを徹底的に読み込みました。学部のことを聞かれたとき、何でも答えられるようになろうと思ったのです。また、小論文の力をつけるために、夏休みから小論文講座に申し込みました。面接対策は、気になる新聞記事を切り抜いたり、様々な国内外のニュースを観るようにしました。
願書を書く上で役に立ったことは、TOIECの点数、コンテストやコンクールの出場記録です。私の場合は、英語のボキャブラリーコンテストや、絵本の翻訳コンクール、部活動の成績など、高校2年生までの間に行った活動が願書を書く上での自己アピールに繋がりました。
今回、私が合格できた要因の一つは、日々英語科で行われる授業が力になっていたということだと感じています。授業でプレゼンテーションなど、人前で話す機会が多かったですし、英単語の小テストは毎日で、知らず知らずの間に英語の能力がついていました。この積み重ねでAO入試での英語面接にも対応できたと思います。
受験する皆さんに伝えたいことは、受験の準備は早い方がいいということです。私は短期間で願書を書き上げなければならなかったので、精神的にも体力的にも大変でした。余裕を持って準備でなかったことを後悔しています。
ですが、私のように進路が曖昧で、将来が不安な方も諦めないでください。今、進路がわからなくても、TOIECや勉強、部活、課外活動など、何かを頑張っていれば道が拓けることもあります。活水高校は毎日の授業をしっかり行ってくれています。日々を頑張っていれば力は確実についているので、諦めずに受験に挑んで欲しいと思います。
最後になりましたが、日々の授業や受験に関わってくださった先生方に心から感謝いたします。
国際基督教大学教養学部
アーツ・サイエンス学科進学
A.M. さん
この度は、活水高校の先生方や家族のサポートの元、国際基督教大学に合格できたことを大変嬉しく思います。ここに至るまでに支えてくれた皆様に感謝を申し上げたいです。
私は小学生の時から洋楽や洋画の影響で、英語を勉強することが大好きでした。中学生の時、中学での英語学習に満足が得られず、第一志望の公立校への進学を辞め、より英語を専門的に学ぶことのできる活水高校英語科に決めました。毎日の英単語の小テスト、英語の暗唱、難易度の高い教材を使った授業、外国人の先生方とのスピーキングなどは大変ではありましたが、どれも私が求めていた英語学習であり、自分の英語が上達したなと改めて思います。
私が進学先を決める際に大きく影響したのは、高校2年生の時に国際ロータリークラブでアメリカのミネソタ州に約1年間留学をしたことです。憧れだったアメリカ留学で新しい経験を沢山しました。その中でも印象的だったことは、現地の学校が多様性に溢れていたことです。学校には、白人だけでなくアフリカ系、アジア系、ラテン系、アラブ系などの様々な人種の生徒に加え、LGBT+の生徒や、障害を持った生徒も多くいました。私はその環境がとても心地よく、彼らから多くの刺激をもらいました。学校外では、Feed My Starving Childrenという飢餓で苦しむ子どもにご飯を届ける支援団体で活動をしました。私は以前から、将来は英語を使った仕事がしたいと思っていましたが、この経験から、世界で活動する発展途上国を支援するNPO法人を設立したいと思い始めました。そして帰国後、私は進学先を国際基督教大学に決めました。
決め手となった理由は3つあります。一つ目は、ユニークなメジャー制です。1、2年次には自分の興味がある科目を幅広く選ぶことができ、E L Aの授業を通して英語で学ぶ力を身につけることができます。そして、3、4年次に自分が最終的に選択した専門分野を学ぶことができます。2つ目は、国際基督教大学が一番アメリカの大学に似ていると思ったからです。学生は約55カ国から集まっており、一人一人のバックグラウンドやアイデンティティも様々で多様性に溢れています。また、授業では常にディスカッションがあるので一人一人の意見が求められ、コミュニケーション力やプレゼンテーション力も身につけることができます。緑に溢れた広いキャンパスも、アメリカの大学に環境が似ているなと思いました。3つ目は、活水を卒業され、国際基督教大学に行かれた先輩方が、幅広く活躍されていることです。世界に働きかける行動力に私も刺激を受け、自分も大学で先輩方のような活動をしたいと思いました。特に国際基督教大学にはそれぞれ違った目標を持った生徒が多いので、彼らと協力をして色々な視点から問題について議論し、何かプロジェクトを作りたいと考えています。
最後に、受験前にやっておくべきことを伝えたいと思います。もうすでに進学先が決まっている人も、全く考えていないという人も、評定は毎回しっかり取ることが重要です。学校から推薦を頂いて志望校に合格したいと思った時、平均評定の0・1点差で推薦枠に届かないということもあります。定期テストはしっかり対策をし、できるだけ良い点をとるように心がけてください。次に重要なのは、検定です。受験の際にほとんどの大学に英検やTOEICなどの資格を求められます。ギリギリになって焦って受験することのないように、事前に対策をし、余裕を持って受験するのがベストです。
国際基督教大学の受験は正直なところ大変でした。特に今年はコロナウイルス感染拡大の影響で受験のスタイルが変わり、初めてのことだらけでした。受験の過程で特に大変だったのは志望理由書と小論文です。受験方法が急遽現地受験ではなくなり、小論文はダウンロード・アップロード提出方式、面接はオンラインに変更され、戸惑いました。志望理由書と小論文はどちらも約2500字という長文を書くこと要求され、何度も書き直しては担当の先生に訂正をしていただきました。小論文と面接の対策では、家族に記事からの出題率の高い新聞を定期購読してもらい、毎日ニュースをチェックしたり、「日本と世界の時事キーワード」という本で時事について勉強したり、BBCニュースも聞いたりしました。参考にしてみてください。
進路先を決めるにあたって、家族と意見がぶつかることもあるかもしれませんが、一番は自分の意思です!しっかり自分の将来に向き合い、どの大学が自分に合っているのか、自分の夢を叶えてくれるのか、を見極め、対策に取り組んでください。応援しています。
上智大学外国語学部
英語学科進学
T.I. さん
私はこの度、公募推薦入試で上智大学外国語学部英語学科に合格いたしました。希望を達成することができたのは、活水中学高校の先生方、家族、そして友人たちの温かなサポートのおかげだと心から感謝しています。
中学2年の時、尊敬する放送部の先輩が進学された「上智大学」に強い憧れを抱くようになりましたが、語学では私学の最高レベルと言われる上智は当時の私には手の届かない学校に思えました。洋楽を歌えるようになりたいと活水中学に入学したものの、入学時の私は“Hello”の綴りさえ知らず、クラスメイトに大きく遅れをとっていたからです。初めは焦りを覚えましたが、毎日の小テストや課題に真剣に取り組む中で学びに楽しみを見出せるようになり、中学3年で臨んだ「高円宮杯全日本中学校英語弁論大会」では決勝進出を果たすことができました。これを機に私は「自分でも努力を重ねれば希望が叶うのではないか」と思えるようになり、上智大学への進学は「憧れ」から「希望」へと変わりました。私の英語力の基礎を築き外国語を学ぶ楽しさを教えて下さった先生、厳しいご指導で私を決勝の舞台へ導いて下さった先生に深く感謝しています。
高校では、小学生から続けてきた歌や演劇の活動が思うようにできず、担任の先生には涙を見せてしまうこともありました。先生はそんな私に寄り添い、スピーチという表現の場を多く提供して下さいました。数多くの大会に挑戦し、その集大成として臨んだ上智大学主催のジョン・ニッセル杯では「英検賞」を頂くことができ、受験本番の大きな心の支えとなりました。家族以外で親のように頼って相談することができる担任の先生に出会えたことを本当にありがたく思っています。
実は私は、いざ受験校を決定するという段階で、不安のあまり同盟校や指定校推薦のある大学に志望を変えることを考えました。しかし、両親から「一番行きたい所を受けなくて良いのか」と言われ、大学進学というこれまでで一番大きな決断で妥協してしまうのは自分らしくないと気付きました。「やりたいことには努力を惜しまずに挑戦する」という自分の姿勢を貫くことを決め、かねてから希望していた上智大学で、英語圏のエンターテインメントを学べる「英語学科」に挑戦することにしました。試験は英文の和訳、リスニング、時事教養を問われるライティングに加え面接も英語です。英語学科だけは過去問が公開されておらず、自分の英語力をできるだけ高めて試験に臨むしかありません。夏休みはジョン・ニッセル杯の練習に集中し、夏休み明けからは毎晩インターネットで英語のニュース番組を見、英語で書かれた記事を和訳し、取り上げられている環境問題、核の問題、ジェンダーの問題などを調べました。面接の練習はネイティブの先生や担任の先生に手伝っていただき、事前提出の自己推薦書や課題でも多くの先生方にお世話になりました。振り返ると、合格への道のりは決して楽なものではありませんでしたが、勉強自体はそれほど苦ではありませんでした。それは、勉強していたのが大好きな英語だったこと、また、県内外の友人達と言葉を交わし励まし合っていたことで、仲間と一緒に闘っているという実感があったからです。
私は勉強の他にもやりたい事があったので、6年間、英語の学習は学校だけに頼って進めてきました。塾にも通いませんでしたし、留学どころか英語圏に足を踏み入れたことさえありません。それでも、自分が合格の先に求めているものを常に意識し、目の前の目標を一つ一つ達成することで、まっすぐに頑張ってくることができたと感じています。私の合格の鍵になったのは「好きなことを楽しむ」という姿勢と「根性」です。これから大きな社会に出ても、この感覚を大切にして、どんな場面でも私らしく楽しみを見出し妥協せず全力で進んでいきたいと思います。
在校生の皆さん、これから進路を決定するにあたって、つまずいたり悩んだりすることもあると思いますが、「自分には時間がない」「自分じゃとても無理だ」と自分で自分にリミットをかける前に、「後悔しないためには今何ができるだろう」と考え、とにかく行動してみてください。動いたら、何か目標が見えてきて、そこに向かって頑張っていれば、誰かがきっと助けてくれます。皆さんの健闘を祈っています。