教職支援室
教職をめざす学生をより強力にサポートすることを目的として2009年4月「教職支援室」を設置しました。以来、教職指導教員のもと行われる学習会、教職に関する相談、また自主学習の場とし、自己研鑽に励む学生の皆さんの姿を見続けてきています。
教員採⽤試験関係資料、教育実習対策資料、雑誌、参考書等も年々充実し、ここ数年はICT教育に対応できる環境整備に⼒を⼊れています。
教職支援室では授業の空き時間、休み時間、放課後や⼟曜⽇など、同じ⽬標に向かう仲間やライバルとして多くの学生が学んでいます。
4月中旬に教職課程履修中の2~4年生を対象として、教員採用試験験の実態やその心構え・効果的な勉強法などについて具体的に説明を行います。1年生対象には、5月下旬に教職課程の概要や教育実習・教員採用試験までの大まかなスケジュール等を説明します。
年間のガイダンス・イベント等の実施については「教職カレンダー」をご参照ください。
教職カレンダー
⼟曜⽇学習会・教育関連ボランティア等、随時実施しています
○学科別学習会…学科グループで授業の空き時間を利⽤して、毎週1回のペースで実施しています。教職教養の指定テキストを⽤いて基礎からの予習・復習を⾏います。
○教職の理解特別講座(⼟曜⽇学習会)…教員採⽤試験の⼈物試験対応を重視したプログラムを実施しています。各県の過去問をベースに、集団⾯接や集団討論、場⾯指導、個⼈指導等に解説を加え、協議演習→振り返り→まとめの流れです。
○⾃主学習会…教職⽀援室には、採⽤情報、テキスト、各⾃治体の願書等の他、電⼦黒板やタブレット等も常置されていますので、⾃主学習の場として利⽤できます。
○⻑期休暇中の学習会…1年間に3回(夏期・冬期・春期)、集中したプログラムで学びをいっそう充実させます。
本学を会場として年3回教職模擬試験を実施しています。
卒業を⽬前にした4年⽣が教員採⽤試験の合格体験を報告してくれます。 それぞれどのような勉強⽅法で取り組んできたのか、採⽤試験はどのようなものであったか、⾯接に臨む際にはどのような⼼構えが必要かなど、体験したからこそわかることを先輩が後輩たちに熱く伝えてくれます。
近隣の小学校との連携のもと、放課後学習ボランティアを実施しています。教育現場での実践を積み重ねていく貴重な体験ですので、積極的な参加を期待しています。
公立学校等教員採用試験合格者
(届出分のみ掲載)
合格種別 | 所属学科等 |
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長崎県中学国語 1名 | 国際文化学部日本文化学科 |
長崎県高校英語 1名 | 国際文化学部英語学科 |
長崎県中学英語 1名 | 国際文化学部英語学科 |
長崎県中学家庭 1名 | 健康生活学部生活デザイン学科 |
鹿児島県中学音楽 1名 | 音楽学部音楽学科 |
長崎県中学音楽 3名 | 音楽学部音楽学科 |
福岡県中学音楽 1名 | 音楽学部音楽学科 |
長崎県養護 4名 | 健康生活学部子ども学科 |
佐賀県養護 1名 | 健康生活学部子ども学科 |
長崎県小学校 1名 | 健康生活学部子ども学科 |
合格種別 | 卒業学科等 |
佐賀県中学国語 1名 | 国際文化学部日本文化学科 |
長崎県中学家庭 1名 | 健康生活学部生活デザイン学科 |
福岡県養護 1名 | 健康生活学部子ども学科 |
長崎県公立学校(中学英語科)
Kさん(英語学科)
この度、長崎県の中学校英語教師として教壇に立つことになりました。これまで、多くの方々からご支援をいただき、感謝の思いでいっぱいです。四年前に教職課程を履修した当初は、実習等も含め専門の授業と教職の学びについていくのが精一杯でした。しかし、教職のご担当の先生方は、そんな私にしっかり寄り添い、丁寧なご指導と愛情あふれるエールを送って下さいました。
今年はコロナ禍の拡大により、教採の学習会やボランティア活動が中止になり、同じ志を抱く仲間と一緒に学習する機会は激減しました。離れていても互いに声かけ合い、切磋琢磨しながら、おかれた環境の中でベストを尽くせたことが結果につながったと確信しています。これから教師を目指す皆さん。自分で頑張ることは大切ですが、同じ志を持つ仲間と支え合いながらチームとして頑張ることで得られるものも価値あるものです。4年間という歳月にへこたれず、憧れを志に、そして目標に変えていってください。
長崎県公立学校(小学校)
Hさん(英語学科)
私は高校生の時から、漠然と教師になりたいと憧れを抱いていました。教職支援室のサポートが得られる活水女子大学を志望し、入学した後は、連携校の大学のスクーリングで小学校免許取得にも挑戦しました。今思えば、過酷な毎日の連続でしたが、一日一日が充実感溢れる日々の連続でした。特に1、2年次は、自ら進んでボランティア活動や先輩方の模擬授業の参観などに参加し、教職の理解に努めました。3、4年次では学科の学びも高度になり、予習・復習が大変でしたが、教職課程も含め、授業をしっかり受けることに努めたおかげで乗り越えることが出来ました。
また採用選考試験を受けるにあたって、長崎県と高知県を一次試験と二次試験を最後までやり通して、幸いにもどちらも内定をいただいたうえで、地元の長崎県を選択しました。教員採用も一般の就活と同じです。試験のプロセスの中で自分を高めながら、子どもたちの健やかな成長に役立つ教員を目指すことが大切だと思います。これから活水で教師を目指そうと思っている皆さん、活水の持つ教職資源をフルに活用して夢を叶えて下さい。学校現場で待っています。
高知県公立学校養護教諭
Nさん(子ども学科)
私は今春卒業後、養護教諭としての第一歩を、高知県で踏み出します。
教員採用試験は一次試験と二次試験があり、受験する自治体によって、試験内容は異なりますが、私は自分の特徴や適性も考慮し、一次試験では筆記試験、二次試験では面接や模擬授業、保健室での対応を想定した実技を受けました。
本格的に採用試験受験勉強を始めたのは、大学3年生の終わり頃でした。活水でいうと教職支援室の春期学習会の頃です。最初は勉強の仕方が分からなかったため、不安や焦りを感じていました。そこでただひたすらに問題を解くのではなく、自分の苦手な分野を分析し、それを調べながらノートにまとめていくなどの自分なりの対策を行い、一つでも多くの問題にしっかりと対応するよう心掛けました。採用試験を乗り越えるにあたって一番の支えになったのは、同じ夢を志す仲間の存在でした。加えて学科や教職ご担当の先生方の手厚いサポートの存在も大きな力になりました。
活水女子大学は、自分自身の意欲と姿勢さえ定まれば、自分の夢を叶えるための最高の場所になると思います。ぜひ、皆さんも一人で思い悩むことなく、一歩ずつ課題を克服し、夢を叶えて行ってください。活水で学んだチームの一員として、いつかきっと学校現場で会えるのを楽しみにしています。
長崎県公立学校(中学音楽)
Hさん(音楽学科)
私は、音楽学部でホルンという管楽器を専攻し、吹奏楽部に所属しながら、数々の大会を経験することが出来ました。正直、最初は教員に憧れて大学に入学しましたが、様々なことを学んでいくうちに「教員になる」ことに自信がなくなり、将来について迷う時期に遭遇しました。しかし、四年次の教育実習での、子どもたちや先生方との出会いを分岐点に、教師の魅力や自分の適性に改めて気づき、憧れるようになりました。採用試験への準備が遅れた分、苦労することも多かったのですが、受験する自治体を長崎県のみに絞り、周りと自分を比べながら努力するのではなく、一瞬一瞬、自分ができる精一杯の努力を毎日続けるように意識を変えていきました。このように自分の目標にまっすぐに向き合うことが出来たのも活水の先生方のおかげです。
活水には教員になりたいという夢を支えてくれる環境と仲間、そして先生に出会うことが出来ます。この出会いや経験は、私にとってとても大切なものとなりました。
ぜひ皆さんも、活水女子大学でさまざまな経験を通して自分と向き合い、自分の本当の夢に向かって進んでいってください。